Googleマップの経路検索数は、実際の来店人数として報告できません。経路を調べた行動と、店舗で確認した来店を分けて記録します。受付台帳や予約の来店状況、道案内の問い合わせを並べると、入口の分かりにくさや休業日の案内漏れを調べる材料になります。
経路検索の数値の意味
Googleのパフォーマンス資料にある経路指標は、店舗へのルートをリクエストした行動を表します。店へ到着したことを店舗側で確認した記録とは違います。
報告書にはGBP経路検索と店舗の来店確認を別行で書きます。店舗側の全来店数が分かっていても、経路検索した人と対応づけられない限り、来店率を正確に算出したとはいえません。数値の近さだけで同じ顧客集団だと判断しないでください。
経路検索が増えた日に道案内の問い合わせも増えたなら、入口やビル名の案内を調べるきっかけになります。それでも、地図を使った人が全員迷ったとは判断できません。指標の定義はGBPの電話と経路の分析で確認し、観察できた事実だけを報告します。
来店確認に使える店舗側の記録
予約がある店では、予約受付と来店済みを分けた記録を使います。取消や無断不来店がある予約を来店人数に含めないためです。予約なしの来店を含める場合は、レジや受付の集計方法を店舗内でそろえます。
来店の経路を聞くときは任意の短い質問にし、回答しなかった人を推測で分類しません。Googleマップを見たという自己申告も、経路検索指標の個別照合とは分けて扱います。本人の記憶や複数の接点が含まれるため、申告による集計だと明記してください。
| 店舗で集める記録 | 確認できる内容 | 分析上の扱い |
|---|---|---|
| 来店済み予約 | 予約客の来店確認 | 予約受付件数と分ける |
| レジや受付の件数 | 店舗が定義した利用実績 | 人数と会計件数を混ぜない |
| 来店経路の任意回答 | 顧客の自己申告 | 未回答を別欄へ残す |
| 道案内の問い合わせ | 迷った場所の具体例 | 全来店客へ一般化しない |
イベントや休業日の影響
イベント、周辺道路の工事、臨時休業を日付付きで記録します。経路検索が多くても休業していた日は、営業の案内が正しく表示されていたかを確認します。営業日の変更だけで数値変動を説明できるとは限らないため、原因は仮説と分けて書いてください。
来店客が店舗の正面と裏口を間違えた場合は、入口写真やアクセスページの案内を点検します。駐車場が別の場所にある店は、店舗所在地と駐車場の案内を区別します。住所を駐車場へ変える方法は、店舗の実際の所在地と食い違うため避けます。
Googleのプロフィール編集資料を確認し、所在地や営業時間などの正しい情報を登録します。修正した後は公開画面から確認します。地図の経路を実際に歩く場合、歩道や信号を使った安全な案内になっているかも現地で点検してください。
駐車場の入口が店舗の入口と違う場合、両方の写真を混ぜず、車で来る人向けの案内を別にします。現地の通行制限や看板と合う説明かを確認し、経路検索の増加だけで案内が十分だと判断しないでください。
月次報告で混同しない書き方
月次報告の例は、次のように定義と未確認部分を一緒に書きます。
GBPの経路検索は前月より増加しました。店舗の来店済み予約も増えていますが、個々の検索と来店は照合できていません。入口についての問い合わせがあったため、今月は入口写真を更新し、来月は同じ期間で問い合わせ内容を確認します。
経路検索を来店数と読み替えると、売上や費用対効果の計算も誤ります。実際の受付実績や会計記録は独立した表に置き、出典と集計単位を残してください。MEOツールの費用対効果と合わせて、売上との関係を確認します。
翌月の作業は、入口写真、駅からの案内、営業時間のうち、見つかった問題に合わせて決めます。検索数を増やす目標だけを置くより、迷った場所を確かめ、具体的な案内の誤りを修正するほうが店舗の担当者に作業を渡せます。
よくある質問
経路検索数は来店数の代わりになりますか?
代わりにはできません。到着や利用を確認した記録ではないため、来店数は店舗側の受付や会計などで定義して記録します。
経路検索が増えたら集客成功ですか?
来店に向けた行動の一つとして評価できますが、来店や売上の増加は別に確認します。休業日やイベントの有無も添えて比較してください。
来店経路を全員に聞く必要はありますか?
必須にする必要はありません。任意回答で集め、未回答の件数を残します。回答率が違う期間同士を比べるときも、その違いを報告してください。